YZF-R125を納車してから約1年7ヶ月が経ち、ついに不具合が起こってしまった。燃料ポンプが故障してエンジンが点かないトラブルが発生したわけだが、知識もほとんどないけど自分の力で直したのでR125乗りで同じ現象が起きた人は是非参考にして欲しい。
事の発端
6月のある日、平日の昼下がりにホムセンに行ってキャンプ用品でも漁るか~と出かけたわけだが、この日の気温が30度近くとかなり暑い日だった。店を出て帰ろうとバイクのセルを回すがキュルキュルキュルとセルが回るだけ。・・・えっ、壊れた?と冷や汗を流しながらとりあえず冷静に考えてみる。
燃料→残量は2メモリ残っているためガス欠ではなさそうだ。
プラグ・エアクリ→交換したばかり。
バッテリー→セル回ってるしライト類もばっちり。
というか前日まで普通に乗れてたし・・・じゃ何が原因なの?と悩みながらもたまたま近くに赤男爵があったんで、退避。とりあえず点検してもらうことにした。
結果から言うと、恐らく燃料ポンプの不調とのこと。そういや壊れやすいとか何とか聞いたときあるな・・・。調べるとヤマハ公式でリコールされてるじゃないか。海外ヤマハは知らんけどこんな不具合いつ起こるかわからないし怖い怖い・・・。自分のR125は、今日の暑さでタンク内部の温度が上がってインペラが変形しちまったってわけですね。確かに燃料も少なかったしそう考えるとしっくりくる。
で、だ。問題はここからだけど、単純に故障ならバイク屋で直してもらおーっととなるわけだが、いざ見積もりを取ってもらうと、
7万!?!?うっそだろ!?
燃料ポンプの単品で発注はできない為、タンク一式の注文になる模様。流石にそんなお金ムリムリムリムリかたつむり!もういい自分で直すからよォ!!
あばよ!!
燃料ポンプの代替品
早速、燃料ポンプの代替品について調べてみる。まず、純正のポンプは論外。ヤフオクとかに安く落ちてたりするけど、こんな爆弾を抱えてバイクには乗りたくないしな。で、同じ現象が出た人がよく交換しているのがカメレオンファクトリー シグナスX用の強化燃料ポンプだ。形状も殆ど同じでポン付けOKとのことで、早速尼で購入。届いたところで交換開始だな!
燃料ポンプ交換手順
時刻は21:00。作業始めますよ~。画像暗いのは許してヒヤシンス。
①タンクカバーを外す。
外し方は、まずフロント側の1箇所とシート下に隠れてる2箇所のボルトを外す。
キャップで覆われてるここ1箇所を六角レンチで外し
ここ2箇所をプラスドライバーで外す。次に、給油キャップを外します。
外し終わったらおもむろに両脇を持ってグイグイっとずらしながら上に持ち上げる。すると少しずつ外れてくるのがわかるので、ちょっとずつ持ち上げていこう。するとタンクカバーが取れる。給油キャップがあった部分は普通にタンク内部が丸見えなので何か被せるか適当に養生しちゃいましょ。
②タンクにぶっ刺さってるポンプユニットを取り外す。※火気厳禁
タンクにあるこの白い部分が取り外す予定のポンプユニットだ。
赤丸が燃料ホース。青丸と緑丸が電源ケーブルかな?電源ケーブルはツメで引っかかってるのでツメを抑えながら取ろう。青はすぐ取れるけど、緑は若干硬かったのでペンチを使うと取りやすかった。赤の給油ホースも同じくツメで引っかかってる。こいつも硬かったんでペンチを使って抜く。この時、少しガソリンが漏れてくるのでタオル等で抑えておくと被害を抑えられる。
ケーブル類を外し終わったら、周りの黒い部分を反時計周りにまわして取る。
よっしオッケー。あとはこの白い部分を持って引き抜くッッッ!!
きれいに取れました。タンクの中も案外きれいじゃねえか?、あとは家の中での作業になるんで、上の給油口と同様、ここの部分もタンク内部にゴミが入らないようにしっかりと養生しておこう。次は取り外したポンプユニットをバラしていく。
③ポンプユニット分解
②で取り外したポンプユニットがこちらになります。
よくわからないけどなんだがすごい造りしてんなぁ。で、交換しなくちゃいけない燃料ポンプの位置がここ
白く覆われているがこの下に燃料ポンプが潜んでいる。そんで、今回交換予定の強化燃料ポンプがこいつだァ!
値段は7300円くらいで普通に高いと思うけど、バイク屋で頼んだら7万かかるって考えると断然安く感じる。では、そろそろ外す作業に入るゾ!
まずこの燃料ポンプだが、ツメが3箇所と電源部分が2箇所あるので先にツメの部分を取り外そう。
赤丸の部分だがこれがとんでもなく硬い。とてもじゃないが素手では無理。素直に道具を使おう。ちなみにこの白い部分はプラスチックっぽいが意外と丈夫なので、こんな感じにペンチで曲げつつマイナスドライバーを突っ込んで無理やり外そうとしてもツメが折れる気配はなかった。
ただ思いっきりやると普通に折れそうなので、力を加えつつ力を抜こう(無理難題)
これ外すのに30分もかかった切れそう。終わったら、上の方に少し見えているプラスとマイナスの電源をラジオペンチでゆっくり引き抜く。
引き抜いた燃料ポンプ。これの赤丸部分に見えづらいが輪っかが付いている。このOリングがこの部分についてないと、セルが回ってもエンジンは絶対点かないので気をつけよう。もう一度言う、これがないとエンジンが点かないんだ。しっかり覚えておこう(フラグ)
次に、上のフィルター部分を外すのだが、これがラスボス級につらい。
赤矢印部分を燃料ポンプから取るのだが、赤丸部分にある小さい黒い金属ワッシャーのようなものがとんでもなく硬いし、小さいせいでペンチやドライバー関係は完全お断り。仕方なく千枚通しを使って無理やりこじり、マイナスドライバーをぶち込むというパワー系作戦で突き進む。
30分くらい格闘してようやく取れた(ブチギレ)さて、ポン付けで行けるとのことだが純正ポンプと購入した燃料ポンプを比べてみる。
左が購入品、右が純正。形状は全く一緒だし、端子も口も同じだな。強いて言うなら端子がついてる側の口が若干長い事だけど問題ないっしょ(適当)
さて、燃料ポンプの取り付けだが、取り外した手順を逆にやるだけ!なーんだ簡単じゃんと思うでしょ?
死 ぬ が よ い 。
④燃料ポンプ入替
燃料ポンプの入替は単純明快!さっきやった手順を逆にやるだけ!ささっと終わらせよう!
ハ マ ら な い
なんで?(殺意)120%の力を振り絞って押し込んでるけど全然入る気がしない。しかもこれ入れた後、また金属ワッシャーくん入れるんでしょ?つらいねんな・・・。
~そして1時間後~
はい完成!結局、あの手この手で格闘したものの若干隙間があったけど見なかったことにして妥協しました(雑魚)ストレスたまり過ぎて写真撮り忘れたけど、金属ワッシャーはペンチで平らに戻してから無理やり突っ込んでやりました。下手したら外すときよりもキッツイかもしれない。戻す手順は外すときの手順と全く逆の手順でOK。早速バイクに装着してエンジンつけるゾ!
なんでなん?(殺意)給油ポンプがちゃんと入ってないから?いやいや、キーONでしっかり作動音も聞こえるし検討がつかねえ・・・
家に戻ってみるとそこには
あっ・・・(察し)給油ポンプにこれをつけないとエンジンが点かないって身をもって理解しました(自爆)○○○○!!!!(自主規制)
また、ユニット外して給油ポンプ外して取り付けてユニット組み直しバイクに取り付け。以外にも時間はかからなかったし慣れってすごいわ。
さて、二度目のエンジン点火。
大 勝 利
無事R125の修理が完了したぜ!
今回、R125の給油ポンプを交換して思ったことは、7万かけて直すようなものではない(断言)自分で給油ポンプ買って直したほうが断然安上がりだし、バイクの整備スキルも向上するだろう。あと、バイクの構造もわかるから次故障したときに役立つかもしれない。何にせよ、時間さえあれば素人でも出来なくはない!まぁ故障も何もないのが一番だけどね。